さやに入っている落花生が、どうやってできるか知っていますか?
「枝にぶら下がるようにして実る」と考えている方が多いのではないでしょうか。
いいえ、そうではありません。落花生は、土の中で育つのです。
落花生100g中には、豆腐2丁分のたんぱく質、ほうれん草65g相当の鉄分、さらにビタミンE、オレイン酸(一価不飽和脂肪酸)、マグネシウムなどの栄養素が豊富に含まれています。
このように、落花生は非常に栄養価の高い食べ物なのです。
落花生の栄養成分(いりさや) | |||
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エネルギー | 589.0kcal | ビタミン | |
水分 | 2.1g | ビタミンD | 0μg |
たんぱく質 | 26.5g | ビタミンE | 11.4mg |
脂質 | 49.4g | ビタミンK | 0μg |
炭水化物 | 19.6g | ビタミンB1 | 0.23mg |
灰分 | 2.4g | ビタミンB2 | 0.1mg |
無機質 | ビタミンB6 | 0.46mg | |
ナトリウム | 2mg | ビタミンB12 | 0.0μg |
カリウム | 770mg | カロテン | 7μg |
カルシウム | 50mg | ナイアシン | 17mg |
マグネシウム | 200mg | 葉酸 | 57μg |
リン | 390mg | パントテン酸 | 2.19mg |
鉄 | 1.7mg | 脂肪酸 | |
亜鉛 | 3.0mg | 飽和 | 9.04g |
銅 | 0.69mg | 一価不飽和 | 23.96g |
マンガン | - | 多価不飽和 | 15.12g |
※100g当たりの栄養成分表示(『五訂日本食品標準成分表』 より)。
落花生にはナイアシン(ビタミンB3)が多く含まれており、他の豆類(枝豆、カシューナッツ、うぐいす豆など)に比べて、その量は群を抜いています。
炭水化物の代謝を助ける補酵素としての働きがあるナイアシン。 水溶性のビタミンで、ビタミンB3 とも呼ばれています。
ナイアシンの含有量(100g当たり) | |
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落花生(いりさや) | 17mg |
枝豆(ゆで) | 1mg |
カシューナッツ | 0.9mg |
うぐいす豆 | 0.3mg |
落花生の渋皮には、赤ワインなどで有名なポリフェノールの一種である「レスベラトロール」が多く含まれています。
天然の抗酸化物質であるレスベラトロール。 まだ動物実験の段階ですが、血小板のねばつきを軽減し、血管の健康を保つ働きがあることがわかっています。
現在、シックハウス症候群の主な原因として知られている「ホルムアルデヒド」を除去する物質として、落花生の殻が注目を集めています。
千葉大学の青柳象平教授と国立医薬品食品衛生研究所の研究により、落花生の殻がホルムアルデヒドを吸収することが判明したのです。
青柳教授らの実験では、ホルムアルデヒドと砕いた落花生の殻をひとつの容器に入れ、その濃度変化を測定。
その結果、手で砕いた落花生の殻では約80%のホルムアルデヒドを、ミキサーで砕いたものでは約90%のホルムアルデヒドを吸収することがわかったそうです。
現在、日本各地で栽培されている落花生は十数品種。 その中でも味、香りともに最高級品種と認められている千葉生まれの国産落花生の高級ブランドといえば千葉半立です。 昭和28年、千葉県の奨励品種に採用された千葉県、八街市の推奨品種です。 草型は従来の伏性種と異なった中間型の半立種を収集、分離、育成したものです。 作業性の良さから県内はもとより全国にも普及し、現在でも主要品種の一つとなっています。晩生品種で、収穫量の多さや粒の外観品質は他種と比較するとやや見劣りしますが独特の風味があり味はとても良いです。
千葉半立と並んで高級品種といわれているのがナカテユタカです。 昭和54年、千葉県の奨励品種に採用されました。 草型は立性で株元にさやが集中する。多収で作業性の良さ、耐肥性。晩播対応性が高いので野菜跡地などの肥沃畑での栽培に適しています。 中性品種では、さや白く大粒で外観に優れ子実の充実や色もとてもいいです。 ナカテユタカは甘さに富み、品質のよい落花生で、粒の形は少し不ぞろいですが香りと味は輸入の落花生などとは格段に差があるおいしさです。
「郷の香」は平成13年、千葉県のに推奨品種に採用された落花生です。 味良く、多収の早生品種で、煎り豆、ゆで豆ともに食味もとても良い落花生です。